《猿廻し》(さるまわし)

猿廻 昔より有りと聞えたり。京に来るは、伏見の辺その外所々に住す。羽織に編笠、腰に餌畚を付けて米を入るる。中国の猿にはさま/\〃芸をさするゆへ、猿牽が腰に道具多く付る也。このゆへに腰に物多く付けたるをば、猿牽といふ也。京は世智成る所なれば、薬には及ばず、辞儀をするのが奥の手也。猿牽声歌の節分けて備りたり。猿を馬の守りとする事は、猿は山の父と称し、馬は山の子と言ふゆへなりと壗襄鈔に見えたり。(『人倫訓蒙図彙』七)

紀州那賀郡栄谷村の貴志甚兵衛が日本猿引の棟梁とされ、諸国に散在したとされる。

(『好色一代男全注釈』上より)

 

 

 

 

 

 

 

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(最終更新日/2007.5.29)