《精霊・異能》(せいれい・いのう)
現代で、超能力と云われる超人的能力を持つ者・もの。また、その能力。
座敷童子。旧家に住む精霊の一種。
『遠野物語』で有名になった怪。主に旧家にいて、一般的には白い着物を着た六七歳の童女が家の中で楽しそうに遊ぶという。これを見るものは年齢が同じ位の子供で、大人にも年上の子にも見えない。(『妖怪談義』)昔は岩手県などの小学校の教室などに毎日のように出たという話もある。特に何か悪戯をする訳でも無く、害の無い怪といわれる。
ザシキボッコ、クラワラシ、クラボッコ、コメツキワラシ、ウスツキコ、ホソデ、ナガテなど様々な呼称がある。
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【仙人】(せんにん)
道家の理想人物。
人間界を離れて山中に棲み、穀食を避けて不老不死の法を修め、神変自在の法術を得たものの称。
道教では、霊山・仙境に入り、修行して不老長生の仙人になる事を目的としているとされる。
○仙人 延享二年丑八月頃にも有し。牛奥忠左衛門娘一歳の時、大村兵部方へ、近所の事、殊に友達なれば、其日も行て物見に遊び居たり。(兵部屋敷は築戸下、忠左衛門は小日向住。)早七ツ過の頃おひ、西より東をさして鶴一羽飛行けり。其鶴の上に小き仙人乗り、巻物を見ながら、飛行せしを見たり。右の兵部も見たりとなり。忽ち向ふ屋舗落合、五右衛門長屋に被レ隔て見えず、鶴は鳶程と覚しよし。(『奇異珍事禄』)
『宇治拾遺物語』(下)にある仙人の逸話も参照ください。
深山に棲むといふ想像上の怪物、人類の形姿をなし、鼻高くして翼あり、常に羽団扇を持ちて飛行自在なり。(『廣辞林』新訂版)
天狗には大天狗、木っ葉天狗、烏天狗などの種があり、直木三十五氏は『岩見重太郎』の中で、武術の隆盛とともに天狗伝説が盛んになったと述べ、木っ葉天狗、烏天狗などの山伏姿の天狗は、狩野探幽が天狗を山伏姿に描いたことから生まれたと述べている。
天狗の名称は中国より伝来した。中国で流星を「天狗」と呼んでいたのを受けついで、わが国でもそれを「天狗」と記し、「アマツキツネ」と訓じた事に始まる。その後、山中に住むと信じられた霊的存在を「天狗=てんぐ」と称するようになり、山岳宗教の修験道によって積極的に取り扱われ、それを媒介として信仰・芸術・文芸等において注目すべき位置を占めるにいたった。姿形の一特徴が「山伏」姿であるのも修験道とのゆかりによる。また、天狗の特徴の一つに異様に高い華が上げられるが、これは伎楽の治道面が天狗に充てられた場合の影響で、別に、伎楽の迦楼羅面(烏面)も天狗に充てられ、天狗のイメージ形成に働く。このことから、天狗には鼻高天狗と烏天狗の二つのイメージ像が形成された。中世の絵画においては烏天狗が主流で、後代、鼻高天狗が主流となり、烏天狗のイメージは次第に衰えた。(週刊朝日百科12)
[『塵袋』にある天狗の記述]
一、天狗を天狐ともかけることあり、同異如何。
両様共に用るか。日本記には、天狗とかきて、あまぎつねとよめり。字はいぬにて、よみはきつねなることも、かよへることをあらはすにやあらむ。山臥のすがたに変じて人につくものはさることにて、星の中に天狗星と云ふあり。天狗流星とも名く。大流星と名て光りものゝ如にして、とをりたるあとの光もしばしはのこりて、ひるのやうにかゞやく星也。舒明天皇九年春二月、この星ありけり。僧旻法師申て云く、流星にはあらず、是れ天狗也。其吠声似レ雷云々。
行者の慢心等によりてなりたる天狗も、そこは、一にもやかよふらん。別類の物にや。天狗と云ふ魔王所部の従類也。妙善王・金着女と云ふこともあるべし。
又、陰山有レ獣、状如レ狸。白首あり。名2天狗1。食レ蛇と云へる事もあり。是又別の獣なり。名は同くして種類別也。又天弧と云ふ星あり。弧は弓也、狐にはあらず。(『塵袋』一)
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【天狗道】(てんぐどう) 中世以来の天狗はほとんど武士道の精髄を発揮している。少なくとも武士道中の要目は天狗道においてことごとく現われている。殊にその極端を具体して見せている。すなわち第一には清浄を愛する風である。第二には執着の強いことである。第三には復讐を好む風である、第四には任侠の気質である。儒教で染め返さぬ武士道はつまりこれである。これらの道徳が中庸に止れば武士道で、極端に走ればすなわち天狗道である。殊に高慢剛腹の風というものは、今日でも「あの人は天狗だ」などと、諺になって都会でも行われている。(『妖怪談義』)
【天狗の相撲場】(てんぐのすもうば) 夏山の草の繁った中に、十数坪ほどの苔地や砂場があるのをいう。出羽の月山バラモニ沢や朝日岳、母苅山、黒森山など各地に見られる。黒森山の相撲場では、ある男が松茸狩りに行った時、そこで大男に会った。声をかけたが返事が無く、大男の蓑は山草のようであったという話が伝わる。(丹野正『炉辺山話』)
【妖精】(ようせい) Fairy。
西洋の伝説・物語に出てくる自然物の精霊。美しく深切な女性の姿をとる。東方の起原と考えられるが、ケルトやラテン系の民族に多く、各国で名は違う。(『広辞苑』第二版)
水の妖精、森の妖精など、水や森などの自然界には精が宿るとされる。
【仙女】(せんにょ) 中国や我国で深山に住むとされる。